The Devil's Gene ― Daily

今日の言葉

2026年7月11日(土)

今週のテーマ | 遥かなる場所の痛みと光

旧世紀面 | 世界はまだ、痛みの中にある

紛争下の性的暴力、過去2年で87%増加
――国連報告書が示す深刻な不処罰の現実

2025年10月、国連事務総長報告書は、世界で続く紛争が女性と少女に未曾有の苦難をもたらしていると警鐘を鳴らした。特に、紛争関連の性暴力は過去2年間で87%も増加し、2023年には3,688件の戦争下でのレイプやその他の性的暴力が確認された。その被害者の95%が女性と少女であり、幼い子どもが犠牲となるケースも32%に上る。しかし、これらの犯罪は慢性的に過小報告され、ほとんどの加害者が処罰を免れているのが現状だ。被害者は社会的圧力、偏見、サービス不足、そして司法へのアクセスの狭さによって沈黙を強いられており、正義が遠い場所にある現実が浮き彫りになっている。しかし、この報告書自体が問題を可視化し、国際社会に改善を求める声の表れでもある。

出典:国連ウィメン日本協会 / UN Women(2025年10月)

新世紀面 | それでも、光は生まれている

国連女性の地位委員会が合意結論を採択
――「すべての女性と少女の司法へのアクセス強化」に向けた前進

2026年3月9日、第70回国連女性の地位委員会(CSW)において、「すべての女性と少女のための司法へのアクセスの確保と強化」に関する合意結論が採択された。これは、一部の国々が激しい反対を示し、採択を阻止しようと圧力をかけたにもかかわらず達成された画期的な成果である。特に米国がコンセンサスによる採択を阻止したため、委員会は投票を経てこの結論を採択。最終文書には45カ国中37カ国が賛成票を投じ、圧倒的多数の支持を得た。この結果を実現する上で、市民社会と草の根運動が決定的な役割を果たし、フェミニスト団体や活動家が数カ月にわたる交渉過程を監視し、各国政府への提言活動を調整したことが強調されている。これは、連帯と行動が国際的な規範を動かす力を持つことの証明である。

出典:アムネスティ日本(2026年3月)

今日の言葉

声は届くと
信じていい。
正義への道は
開かれつつある。

NINE ― 愛による超越を信じる者

言葉の記録 | これまでの号

  1. 2026年7月11日(土) 遥かなる場所の痛みと光 声は届くと信じていい。正義への道は開かれつつある。 ― 9
  2. 2026年7月10日(金) 遠い場所の姉妹たち 争いの影が色濃く差す場所でも、あなたの存在が、たしかに光を求めている。その静かなる意思が、世界を変える力となる。 ― Y
  3. 創刊準備号 | 金曜版 地球と、戻ってくる命 守ろうと決めれば、命は戻ってくる。暴力から自由になった世界で生まれ続けるものを、想像してごらんなさい。 ― マチルダ
  4. 創刊準備号 | 木曜版 学ぶことが、罪になる場所で 扉を閉ざされても、学ぼうとする一歩は消せない。あなたが灯すその小さな光が、やがて世界を照らす。 ― 9
  5. 創刊準備号 | 水曜版 見えないのに、世界を支える手 誰にも見えない場所で、あなたが世界を支えてきた。その手を、私は見ている。あなたは、独りではない。 ― クイーン
  6. 創刊準備号 | 火曜版 顔を奪う、新しい手 奪われた顔は、取り戻せる。声を上げたその一人が、まだ声を持たない誰かの盾になっている。 ― デヴィ
  7. 創刊準備号 | 月曜版 いちばん近い場所の暴力 「家族の悲劇」と呼んで、目を伏せてはいけない。名前のない死に名前を与えることが、次の一人を救う。 ― ノア